不器用なぼくら
みお「はぁ・・・終わった」



幸宏「終わったね!今日また雑貨の方に飛ばされたから俺ちょっとヘコんだし!」



薫「俺がキッチンいたからだな きっと」



幸宏「俺もキッチンやりたいのー!!!」



薫「はいはい。それ山さんに言ってー」



閉店作業を終わらせた私達はスタッフルームに向かった







ガチャ







廉「あ。お疲れ」



幸宏「あれ?廉!どしてー?」



薫「あ。ホントだ。何でいんの?」



廉「在庫がないやつがあったから発注かけとこうと思って。もうすぐ大型連休だし」



大型連休・・・あ ゴールデンウィークの事かぁ



薫「やべ。俺も発注しときたいのあったわー・・・」



廉「いいよ。一緒に発注かけとくよ」



薫「マジで?サンキュー。助かった」



廉「俺に貸し1つはデカいからね」



幸宏「何かおごってもらえば!?俺も一緒に行くから!!」



薫「いや、ユキいらねーから」



幸宏「ひどい!もー薫君はもう少し俺を大切にしてよー!」



薫「うわ。メンドー」



廉「ははっ」







なんだかんだ言って 皆・・・仲良しだな



ちょっとだけ羨ましい



ちょっとだけね








私はロッカーからカバンを出して替える支度をした



みお「あ、私お先に失礼します」



薫「10時過ぎてるけど大丈夫?」



幸宏「そーだよ!女の子の1人は危ないよ!」



みお「いや、私は大丈夫ですよ!家近いので!」



幸宏「でもー・・・」










廉「大丈夫だよ。田中さんには誰もキョーミないから」











何それ・・・やっぱり失礼な人!



私だって本当は怖いんだってば!ちょっとだけ!



でも・・・怖いなんて言うもんか!絶対言うもんか!



みお「失礼します!」



思い切りスタッフルームのドアを閉めて店を出た

















むかつく!むかつく!



少し女の子いたわってもいいじゃん!



上中さんなんて・・・大嫌い!



家が近くなってきて鍵を出そうとカバンを探る



みお「・・・・・・あれ、ない」



おかしい 



いつも入れてるはずの鍵が見当たらない



確かカバンの内ポケットにいつも・・・



カバンの中を全部ひっくり返してみても鍵は出てこなかった



まさか・・・落としたとか?



いやいや・・・それはないよ



待って!もしかしてお店に忘れたとか?



焦っているとポケットからケータイが鳴った
< 14 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop