不器用なぼくら

かわっていくこと

あの日 12月の雪が降った日



私のお父さんとお母さんは離婚した



そんなに小さくはなかったから何となく理解してたつもりで



気づけばお父さんがいないのが普通だった



いるのはお母さんと 知らない男の人




お父さん



最後に会ったのはいつだったっけ?



最後に連絡とったのいつだったっけ?




お父さん



元気?




















朝 カーテンの隙間から入る光で目が覚めた



あ もう8時なんだ



早く準備しなくちゃ



朝ご飯を食べて 洗濯をして 身支度を整えた



みお「よしっ・・・じゃ、いってきます」



玄関の靴箱の上にある写真



いつもその写真にあいさつをして出て行く



私の決まりみたいなものだ



さぁ 今日も頑張ろう
















今日もバイト



お店の前に行くと田中君が看板を出していた



みお「田中君おはよう」



幸宏「あ!田中さんおはよう!元気?俺めちゃ元気なんだけど!」



みお「うん。見てて分かるよ(笑)」



幸宏「やっぱり!?何て言うかな~元気のよさってこうやって滲み出ちゃうんだね!」



みお「うん。多分そうだと思う」



廉「何わけ分かんない話してんの」



幸宏「廉~!君にはこの意味が分からないのかな~?」



廉「何でもいいけど時間ないから。早く準備するよ」



幸宏「本当だ!らじゃー!」



敬礼のポーズをした田中君はお店の中に入っていった



さて 私も準備しなきゃな・・・














廉「みお」








みお「え!は、はい」



急に名前を呼ばれてびっくりしていると



廉はそんな私を見て笑っていた



廉「そんなに分かりやすく反応されても困るんだけど」



みお「いや、だって・・・何か全然慣れない」



廉「恥ずかしいんだ?」



みお「べ、別に!恥ずかしくなんてないよ」



廉「ふーん。あそ。みお、開店準備するよ」



みお「あ、はい!」
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