不器用なぼくら
私は休憩の為スタッフルームに向かった
今日はお弁当作れなかったんだよなぁ
ユキちゃんに何か頼もうかな・・・
お昼の事を考えながらスタッフルームのドアを開けると
そこには清水さんと交代したであろう廉の姿があった
私に気づかないままロッカーから小さい箱を出して裏口から出て行く廉の姿を目で追った
裏口を開けて少し覗いてみると柵に手をかけながら口から煙を出してた
あ・・・タバコ
思わず身を乗り出した為に裏口がバーンと開いてしまった
みお「あ・・・あははは・・・」
何やってるんだ 私
廉「覗きなんて趣味悪いんですけどー」
口にタバコをくわえるその姿は廉を男の人って感じさせた
みお「な・・・なんか意外だった」
廉「何が」
みお「タバコ・・・吸うんだね」
廉「あぁ。吸うよ?普通に酒も飲むし」
みお「なんとなく吸わないイメージがあった」
廉「何それ。だいたい俺のイメージって何なのさ」
廉にそう言われて私なりの廉のイメージを考えてみた
みお「まず意地悪で、口が悪い」
廉「うーわ。出だしからすでに最悪」
みお「“俺イケメンだし、女の子からはモテるし何も苦労しませーん”みたいな気分でいそう」
廉「更に最悪。ただの最低な奴じゃん(笑)」
みお「そっけなくて優しさなんて微塵もないと思った。でも・・・・・・」
廉「?」
みお「本当は・・・ちょっと優しいんだなって思った」
あの遊園地の時
あそこにいたのは偶然なのかもしれないけど
ちゃんと助けてくれようとした
呆れてたけど ちゃんと助けてくれた
もしかすると廉は 本当は優しい人なんじゃないかな・・・
みお「って!私何言ってるんだ!あ、そうだ!お腹空いてるから頭おかしくなっちゃったんだな。うん!」
冷静になったら恥ずかしくなってきてその場から逃げようとすると
廉は私を呼び止めた
廉「ねぇ。俺もあったよ」
みお「え?」
廉「みおのイメージ」
くわえてたタバコを口からはなして煙をはいた
廉「正直ね、女の子来た時点で“めんどくさい”って思った。皆似たような奴ばっかなんだろうなって思った」
みお「・・・・・・」
廉「でもお前、まっすぐだったから」
みお「・・・まっすぐ?」
廉「そのままだった」
みお「え?何、どういう意味?」
廉「ま、分かんなくていーや。はぁ・・・俺も腹減った。ユキに何か作らせよかな」
みお「あ!じゃ私の分も!
廉「自分で頼めよ」
みお「けちー」
廉の言った意味はやっぱり分からなかったけど
私の事 嫌いってわけではない・・・んだよね?
前の事を考えたら 仲良くなれてる気がして嬉しかった
今日はお弁当作れなかったんだよなぁ
ユキちゃんに何か頼もうかな・・・
お昼の事を考えながらスタッフルームのドアを開けると
そこには清水さんと交代したであろう廉の姿があった
私に気づかないままロッカーから小さい箱を出して裏口から出て行く廉の姿を目で追った
裏口を開けて少し覗いてみると柵に手をかけながら口から煙を出してた
あ・・・タバコ
思わず身を乗り出した為に裏口がバーンと開いてしまった
みお「あ・・・あははは・・・」
何やってるんだ 私
廉「覗きなんて趣味悪いんですけどー」
口にタバコをくわえるその姿は廉を男の人って感じさせた
みお「な・・・なんか意外だった」
廉「何が」
みお「タバコ・・・吸うんだね」
廉「あぁ。吸うよ?普通に酒も飲むし」
みお「なんとなく吸わないイメージがあった」
廉「何それ。だいたい俺のイメージって何なのさ」
廉にそう言われて私なりの廉のイメージを考えてみた
みお「まず意地悪で、口が悪い」
廉「うーわ。出だしからすでに最悪」
みお「“俺イケメンだし、女の子からはモテるし何も苦労しませーん”みたいな気分でいそう」
廉「更に最悪。ただの最低な奴じゃん(笑)」
みお「そっけなくて優しさなんて微塵もないと思った。でも・・・・・・」
廉「?」
みお「本当は・・・ちょっと優しいんだなって思った」
あの遊園地の時
あそこにいたのは偶然なのかもしれないけど
ちゃんと助けてくれようとした
呆れてたけど ちゃんと助けてくれた
もしかすると廉は 本当は優しい人なんじゃないかな・・・
みお「って!私何言ってるんだ!あ、そうだ!お腹空いてるから頭おかしくなっちゃったんだな。うん!」
冷静になったら恥ずかしくなってきてその場から逃げようとすると
廉は私を呼び止めた
廉「ねぇ。俺もあったよ」
みお「え?」
廉「みおのイメージ」
くわえてたタバコを口からはなして煙をはいた
廉「正直ね、女の子来た時点で“めんどくさい”って思った。皆似たような奴ばっかなんだろうなって思った」
みお「・・・・・・」
廉「でもお前、まっすぐだったから」
みお「・・・まっすぐ?」
廉「そのままだった」
みお「え?何、どういう意味?」
廉「ま、分かんなくていーや。はぁ・・・俺も腹減った。ユキに何か作らせよかな」
みお「あ!じゃ私の分も!
廉「自分で頼めよ」
みお「けちー」
廉の言った意味はやっぱり分からなかったけど
私の事 嫌いってわけではない・・・んだよね?
前の事を考えたら 仲良くなれてる気がして嬉しかった