不器用なぼくら
シュン「いらっしゃいませ。何名様ですか?」



さえ「お待たせしました!コーヒーのお客様!」



山田「おらユキー!いちごワッフル追加なー」



幸宏「了解!」



みお「いらっしゃいませ!」








今日が日曜日っていうのもあるのかな



お客様がとにかくたくさん来た



もちろんなんだけど、みんなすごくテキパキ動いてる



初日だからかな…ペースに全くついていけない




さえ「みお!2番テーブルのお客様のオーダーとってきて!」



みお「あ、はい!」



さえ「うちは手書きだから名前はここで…数はここね!大丈夫?」



みお「…はい!頑張ります」



さえ「よしっ!いってらっしゃい!」


















生まれて初めてとったオーダーは



ホットコーヒー



多分 私忘れないと思う

























みお「…ふぅ…」




休憩



スタッフルームのイスに座って思わずため息をついた



ちょっと緊張しすぎて疲れちゃった






ガチャ





幸宏「あいや~!やっと休憩だ!」



みお「お疲れ様です」



幸宏「…っぷ」



みお「?」



幸宏「同い年なんだからさ、もーちょっとフレンドリーにいこーよ!」



みお「あ…う、うん!」



よかった



不安でしょうがなかったけど



みんなもいい人だし 仕事にも少しだけ慣れた



なんとかやっていけそうかな…








ガチャ




「おはよ…って。ん?」



知らない人が入ってきた



さえちゃんが言ってた遅番の人かな



あ、あいさつ!あいさつ!



みお「初めまして!今日から…」







「誰、この人」







へ?今…何て・・・










幸宏「へへ!今日から入った田中みおさんだよ!新人さんだよ!」



「俺んな事聞いてないけど」



幸宏「まぁーいいじゃん!あ、田中さん。この人はー・・・」



「悪いけど俺もう行く。長老まだフロアだし」



幸宏「あっ!ちょっと!廉!」







バタン







幸宏「ごめん田中さん!さっきの上中廉って言うんだけど・・・」



何ていうか・・・すごくどうでもいいって態度だった



私の事  一度も見なかった



幸宏「本当にごめんね。廉、本当はいい奴だから・・・」



みお「あ・・・うん。大丈夫。ちょっとびっくりしただけ」









ガチャ









太郎「わーい飯だ飯」




幸宏「長老ー・・・廉何か機嫌悪かったぁー・・・」



太郎「そう?別に普通だったぞ?」



そう言いながら清水さんは私を見た



太郎「廉の事は気にしなくていーよ?大丈夫」



みお「はい・・・」



2人共 口を揃えて上中さんをかばう言い方をした



上中さん・・・どんな人なんだろう



太郎「あ。ユキちゃん。俺サンドイッチ食いたいー」



幸宏「ちょっと!俺今から休憩だし!!」








ガチャ








「ういーっす。あれ、誰その子」



幸宏「おはよ薫くん!この子は新人の田中みおさん!」



みお「田中みおです。よろしくお願いしますっ」



薫「田中さんね。俺は木村薫。よろしく」



木村さんは何だかモデルみたいにキラキラした人だった













バイト初日



ただただ頭がぐるぐるして終わった










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