不器用なぼくら
廉「・・・・・・分かってくれなんて思わないよ。それに可哀想なんて思われるのも好きじゃない」
幸宏「・・・・・・」
廉「言い訳にしかならなかったね。本当にごめん。ユキ」
するとユキは目から大粒の涙を流した
そのまま俺を力いっぱい抱きしめた
幸宏「廉っ・・・っ・・・俺・・・廉の事・・・好ぎだがらっ・・・!」
ユキは俺を責めたりはしなかった
不器用なユキの慰め方に少し笑えたけど
ほんの少しだけ俺の目から
涙が流れた事は俺だけの秘密
この話をする事が
どれだけ自分にとって難しかったか
どれだけ勇気がいる事だったか
それは俺にしか分からないんだと思う
でも
山さんや長老を始め
ユキや他の皆がただ俺と一緒にいてくれる
この空間があるだけで
俺は救われてるんだろうなって
認めたくなかったけど そう思った
はぁー
バカな奴だよ本当
廉「で、ユキどうするの?」
幸宏「何が?」
廉「由美に気持ち伝えないの?」
幸宏「あぁ・・・もういいんだよー」
廉「何がいいんだよ」
幸宏「由美ちゃんが好きなのは廉だよ。それはバカな俺でも十分分かる。でも・・・いいんだよ。言わない!」
廉「どうして?」
幸宏「そんなの決まってるじゃん!」
幸宏「俺はねー“愛”よりも“友情”の方が大事だからだよー」
廉「・・・ぷっ。バーカ」
幸宏「バカとは何だ!バカとは!」
廉「お前本当に平和バカだよ」
幸宏「いいんだよー俺は友情に生きるんだ!」
廉「・・・ユキ」
幸宏「ん?」
廉「俺・・・お前が友達でよかったよ」
幸宏「ふふん!だろ~?」
すると続々と皆がスタッフルームに入ってきた
太郎「ふい~今日はもう疲れたから早めに店閉めちゃった~」
さえ「長老お疲れ様でした~!」
みお「なんとか無事終わってよかったね」
シュン「店早く閉めてよかったのかな?」
太郎「ま、いいでしょー」
シュン「うわ。てきとー(笑)
相変わらずうるさい連中だな本当
ぼんやりみんなを眺めてると薫君が隣に座ってきた
薫「廉」
廉「ん?何、薫君」
薫「長老から全部聞いたぞ」
廉「あ・・・そう」
薫「悪いけど俺は別にお前を可哀想だなんて思わないからな」
廉「・・・知ってるよそんくらい」
薫「でも・・・たまには頼れよ。バカ」
廉「・・・迷惑かけたね」
その流れで皆がわいわい話出した
自分勝手な人間ばっかりだな
さえ「もう!次は喧嘩なんてダメだからね!」
廉「うるせーやい。先に手出したのはユキだぞ」
ユキ「あれは廉が悪いからじゃん!」
シュン「まぁまぁ。何はともあれ一件落着だよ」
廉「ごめんねシュン君。バイト急がせちゃって」
シュン「いーよ別に。今更気なんてつかうなよ」
廉「あら、優しいこと」
みお「廉、ほっぺ大丈夫?これ・・・氷使って」
廉「ふーん。一応気は使えるんだ」
みお「ひどい!こっちは心配して言ってるのに!」
廉「心配してくれたんだ?」
みお「・・・ふ、ふん!」
廉「素直じゃない奴」
太郎「廉、ちょっといい?」
廉「うん」
俺はそのまま長老に連れられて裏口から出て
階段の踊り場にしゃがみこんだ
太郎「みんなに説明したから。よかったよね?」
廉「うん。どっちにしても言わなきゃいけない状況だったと思うし」
太郎「皆さ、真面目に話聞いてたよ」
廉「そうなんだ」
太郎「俺らこんなんだけど大事な仲間だからさ、ほっとけないよやっぱり」
廉「・・・ん」
太郎「これからは俺だけじゃないよ。みんなに甘えていいんだから」
廉「うん・・・」
太郎「こんな時まで強がんないの!変な所で大人になるんだから」
廉「・・・・・・」
太郎「泣けばいいよ」
その瞬間
今まで溜め込んできた全ての思いが
涙に変わって流れてきた
まだまだガキな俺らだったけど
不格好な形だけど
俺を受け止めてくれた
じいちゃん ばあちゃん サキ
俺 いいかな
幸せになってもいいかな?
幸宏「・・・・・・」
廉「言い訳にしかならなかったね。本当にごめん。ユキ」
するとユキは目から大粒の涙を流した
そのまま俺を力いっぱい抱きしめた
幸宏「廉っ・・・っ・・・俺・・・廉の事・・・好ぎだがらっ・・・!」
ユキは俺を責めたりはしなかった
不器用なユキの慰め方に少し笑えたけど
ほんの少しだけ俺の目から
涙が流れた事は俺だけの秘密
この話をする事が
どれだけ自分にとって難しかったか
どれだけ勇気がいる事だったか
それは俺にしか分からないんだと思う
でも
山さんや長老を始め
ユキや他の皆がただ俺と一緒にいてくれる
この空間があるだけで
俺は救われてるんだろうなって
認めたくなかったけど そう思った
はぁー
バカな奴だよ本当
廉「で、ユキどうするの?」
幸宏「何が?」
廉「由美に気持ち伝えないの?」
幸宏「あぁ・・・もういいんだよー」
廉「何がいいんだよ」
幸宏「由美ちゃんが好きなのは廉だよ。それはバカな俺でも十分分かる。でも・・・いいんだよ。言わない!」
廉「どうして?」
幸宏「そんなの決まってるじゃん!」
幸宏「俺はねー“愛”よりも“友情”の方が大事だからだよー」
廉「・・・ぷっ。バーカ」
幸宏「バカとは何だ!バカとは!」
廉「お前本当に平和バカだよ」
幸宏「いいんだよー俺は友情に生きるんだ!」
廉「・・・ユキ」
幸宏「ん?」
廉「俺・・・お前が友達でよかったよ」
幸宏「ふふん!だろ~?」
すると続々と皆がスタッフルームに入ってきた
太郎「ふい~今日はもう疲れたから早めに店閉めちゃった~」
さえ「長老お疲れ様でした~!」
みお「なんとか無事終わってよかったね」
シュン「店早く閉めてよかったのかな?」
太郎「ま、いいでしょー」
シュン「うわ。てきとー(笑)
相変わらずうるさい連中だな本当
ぼんやりみんなを眺めてると薫君が隣に座ってきた
薫「廉」
廉「ん?何、薫君」
薫「長老から全部聞いたぞ」
廉「あ・・・そう」
薫「悪いけど俺は別にお前を可哀想だなんて思わないからな」
廉「・・・知ってるよそんくらい」
薫「でも・・・たまには頼れよ。バカ」
廉「・・・迷惑かけたね」
その流れで皆がわいわい話出した
自分勝手な人間ばっかりだな
さえ「もう!次は喧嘩なんてダメだからね!」
廉「うるせーやい。先に手出したのはユキだぞ」
ユキ「あれは廉が悪いからじゃん!」
シュン「まぁまぁ。何はともあれ一件落着だよ」
廉「ごめんねシュン君。バイト急がせちゃって」
シュン「いーよ別に。今更気なんてつかうなよ」
廉「あら、優しいこと」
みお「廉、ほっぺ大丈夫?これ・・・氷使って」
廉「ふーん。一応気は使えるんだ」
みお「ひどい!こっちは心配して言ってるのに!」
廉「心配してくれたんだ?」
みお「・・・ふ、ふん!」
廉「素直じゃない奴」
太郎「廉、ちょっといい?」
廉「うん」
俺はそのまま長老に連れられて裏口から出て
階段の踊り場にしゃがみこんだ
太郎「みんなに説明したから。よかったよね?」
廉「うん。どっちにしても言わなきゃいけない状況だったと思うし」
太郎「皆さ、真面目に話聞いてたよ」
廉「そうなんだ」
太郎「俺らこんなんだけど大事な仲間だからさ、ほっとけないよやっぱり」
廉「・・・ん」
太郎「これからは俺だけじゃないよ。みんなに甘えていいんだから」
廉「うん・・・」
太郎「こんな時まで強がんないの!変な所で大人になるんだから」
廉「・・・・・・」
太郎「泣けばいいよ」
その瞬間
今まで溜め込んできた全ての思いが
涙に変わって流れてきた
まだまだガキな俺らだったけど
不格好な形だけど
俺を受け止めてくれた
じいちゃん ばあちゃん サキ
俺 いいかな
幸せになってもいいかな?