不器用なぼくら
幸宏「あっつ!ちょっと誰これー!丸焦げなんだけど!」



さえ「それ私が食べたかったやつ!」




シュン「それ食べるの無理っぽいでしょ」




薫「焼き直したら?こっちにまだあるよ」




廉「ダーリンこれ食いなよ」




太郎「俺ナスよりもハニーが食いたい」




みお「冗談に聞こえないよー」




山田「おらー飲み物足りてるかー?」




只今みんなで盛り上がってます



はい




つまり今回の恒例行事はBBQ!




せっかくだからどっかの河原とかでやるつもりだったみたいだけど




みんなでお酒飲みたいよねってなって




結局kagayakiの裏にある庭でやっている




山田「あーうまい!皆食ってるかー?」




薫「山さんこそ食べてる?」




さえ「山さん野菜食べないでしょ!これ食べて!はい!」




山田「おいこら!人参入れてんじゃねーよ!」




シュン「山さんいい大人なんだから食べなよー」




太郎「今日暑いねぇ・・・もう夏なんじゃない?」




廉「天気予報晴れだったからね。30℃いくらしいよ」




幸宏「マジで!?あーー暑いなぁ!!!」




外で真昼間からお酒を片手に皆で盛り上がって




あつい空気に酔っていた




あぁ ビールっておいしいなぁ





目を瞑って空を仰いでいるとおでこに冷たいものが触れた





みお「わっ!冷たっ」




廉「ビール飲みすぎんなよ。みおあんまり強くないだろ」




みお「そんな事ないよ!普通に飲めるよ」




廉「ふーん」




そう言って私の隣に座った廉




最近なんだか廉を近くに感じる事が増えた





よくわからないけど





気付けば隣にいる事が多くなってきた





廉「それ」




みお「え?」




廉「その服。普段見ない感じじゃん」





みお「あ、そうかな?今日楽しみだったから・・・」




そう




今日は珍しくワンピースを着た




白くて 小さなお花がついたワンピース





すると廉は私にタオルをぽんっと投げた




廉「服に色々付いたらまずいでしょ。気をつけたら」




みお「あ・・・ありがとう」





廉「・・・似合ってるじゃん」




みお「え?」














廉「可愛い」













急に顔が熱くなった




あの廉が私に向かってそんな事言った




あ そうか




廉はそういうのに慣れてるからそんなに意味ないんだ




その可愛いって言葉に




でも 廉の目が




やっぱり前と違って優しく穏やかに感じるから




それを直視できない私は 




完全に照れていた
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