不器用なぼくら
太郎「ただいま~」



みお「遅くなりました!」



シュン「ありがとうーみお、焼きそばあるから食いなよ」



幸宏「こっちに肉あるよ!!」



さえ「山さんービール到着ー!」



薫「あ、俺も欲しい」



山田「おらー!酒よこせー!」



太郎「俺の焼きそばはー?」



幸宏「長老さっき食ってたじゃん!!」







皆の所に戻ってきてからは普通にできた



太郎くんがそれ以上は聞いてこなかったけど



タオルをぽいっと投げてくれて



私は顔を隠しながらほんの少しだけ涙を流した



太郎くんって人はすごい



皆が慕う理由が よく分かった





















夕方になってそろそろBBQをお開きにする事になった



山田「おいー燃えるゴミここ入れろよ!」



薫「紙コップとか回収ー」



さえ「缶の中、洗っといた方がいいよね?」



みお「あ、さえちゃん!ここにもある!」



太郎「この網は倉庫だったっけ?」



シュン「それってスタッフルームのロッカーの上じゃね?」



幸宏「それキッチンだってばー!」



結局 廉は戻ってこなかった



廉の為に残しておいた焼きそば、ビール



スタッフルームのテーブルにぽつんと寂しそう



後片付けをしながら誰も言わないけど



廉の帰りを待ってたと思う



少なくとも私は



待ってた


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