泣いていたのは、僕だった。

side千明



―千明side―


最初に会ったとき、真司は言った。


「僕ら二人は、ずっと独りぼっちだね。」



あの時の真司の表情を今でも忘れられない。


笑っているのに、かなしそうにみえたんだ。


いつ消えてもいいって自分を投げ出しているようで……



だから俺は、コイツと一緒にいることにしたんだ。



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