泣いていたのは、僕だった。

side真司




―真司side―



ここは真っ暗で何も見えない。

自分自身さえも見ることが出来ない。


今自分はどこにいて、何をしていたのか……
そんな疑問はこの闇に飲み込まれていく。



徐々に侵されていく闇の中、



自分はもう死んでしまったのではないかとさえ思える。


だけど僕は、まだ死ねない。




『心臓を止めるのなら、


―――君の傍で。』





< 83 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop