ツンデレ系男子の生態
美少年は私を見てはぁっとため息をついた。

私はそんな美少年のため息に首をかしげた。

「あんたさ、何でこんな所にいたの?」
美少年は私に近づいてくる。
でも不思議とさっきの男達みたいな不快感はない。

「…呼び出されたから」

「あんた馬鹿じゃないの、」
美少年は顔をしかめた。

「うん、そうかも」

美少年はまた、はぁっとため息をついた。
「まぁ、いいや、じゃ」

「あっ!ちょっと待って」

美少年は振り返って私を見る。
「…何?」

「名前教えて」

「日向颯太」

「颯太か、じゃあそーちゃんだね!」
私がそう言うとそーちゃんは目を見開く。

「何それ、絶対やだ」

「えー、でも可愛いそーちゃんに似合ってると思うけどな」

「は?可愛いくないし」

「えっ!?そーちゃん自分が可愛いってこと気付いてないの?」

「そーちゃんて言うな。あと、俺は可愛くない」

「そーちゃん、ツンデレだなぁ」

「そーちゃんじゃないし、ツンデレでもないから、もういい?俺帰りたいんだけど」

「あ!助けてくれてありがとね、そーちゃん」

そーちゃんはそれを聞いて帰っていった。

私も5分ぐらいしてから家に帰っていった。
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