覆面レスラー少女H
高橋君は、呆気に取られた顔をしていたが、直ぐに冷静になると山尾を足で蹴ってリング下に落とした。
高橋君愛の連係プレイよ!と私は、ちょっと自慢気な気分だったのに高橋君の蹴りが私に飛んで来てびっくりしてしまった。
これからも色々な連係プレイしようねと言いそうだったが、どうやらそれどころじゃないらしかった。
私達は、戦わないといけないのだ。
十八歳過ぎると色々な事が国から許されるように……義務も責任も多くなるように戦わないといけないのだ。
そういう点では、高橋君の方が二十歳を過ぎてるから色々な事が出来るけど、義務や責任も多いのねと思った。
私のそういうくだらない考えも高橋君のキックを避けるのに必死で考えられなくなった。
高橋君のキックが脇腹にまともに入り私は、倒れた。
高橋君が私の上に乗って顔面を叩いて来た。
高橋君上に乗るのはまだ早いかも……
だけど、高橋君ならいいかも……
と一瞬だけ考えてたがマズイ状態である事に直ぐに気付いた。