覆面レスラー少女H
「ハスミ!まぁいいよ。貧乳でも気にするなよ!
それよりこれを見ろよ。」
山尾は、ベッドに雑誌と紙の束を投げた。
一冊は、週刊プロレスラーだったが、もう一つの紙の束は、活字が沢山載った十枚くらいの物だった。
「え!もう週刊プロレスラーに載ってるの?」
「ハスミ。お前は、二日も寝てたんだぞ。
そんなに寝不足かよって感じだよ。
それに、週刊誌は早いぞ。」
二日も寝てたって事は、寝不足じゃなくてそれだけ重症だったからでしょう!
馬鹿オヤジめ。
そう思いながらも最初に週刊プロレスラーを取り上げた。
表紙に何と山尾の写真と九州力の写真が大きく載っていた。
『スーパー山尾九州力に喧嘩を売る!!
山尾は、プロレス界の裏切り者か!!』
大きく赤い文字でそう書いていた。
結局あれだけ戦っても山尾が載るのだ。
「ハスミ。お前も載ってるぞ。」
良く見ると右上に小さく投げられて股を開いた私が載っていた。