覆面レスラー少女H
ミスター金は、かなりむちゃくちゃを言いながら出て行った。
それじゃプロレスじゃなくてストリップじゃんと思ったが、私は、スクワットを続けた。
しかし、ミスター金の言うように、もうそろそろアルバイトを探さないとまずかった。
私は、前に比べて太くなった太ももを見ながらスクワット一回につき一円とかにならないかなと想像した。
スクワットを二千回すると煙りの中から二千円が出てくる想像をした。
しかし、スクワットが、一円なら腕立て伏せや腹筋は、いくらだろうとも考えた。
やはり、スクワットは二円で腕立て伏せは、一円で腹筋は……
妄想は、止める事にしたが、だいたいこのくらいのトレーニングの辺りが一番辛くいつも妄想に入ってしまうのだ。
高橋君は、練習熱心だが、妄想しないのだろうかと思った。
あ!もしかすると私の事をそのクールな目で見ながら実は色々な妄想の道具にしちゃってるのだろうか?
高橋君なら思い切り私を道具にしてねと思ってしまった。
あんな事やこんな事を高橋君ならしていいよと思うと身体が熱くなって来た。