覆面レスラー少女H
いかん、トレーニングのし過ぎで私もおかしくなっていると思ったが、身体の火照りは、止まらなかった。
こういう時には、山尾のオヤジを想像するとスッと冷めた。
山尾のオヤジにあんな事やこんな事をされる事を少しでも考えたら高橋君で昂ってしまった気持ちが冷めるのだ。
あのオヤジと何かそういう事をするなんてとても考えられないし気分が、悪い。
それなら、一人でした方が百万倍ましだし無人島にあのオヤジと二人で流されてもやらない自信があった。
それは、私がこれからいくら努力してもアメリカのラッパーやDJになれないくらいの自信があった。
「ハスミちゃんDJになりたいの?」
高橋君から話し掛けられてびっくりしたが、頭の中だけで考えてた事を口に出して喋ってたらしい。
一体どの部分から聞かれたのだろうかと思うと恥ずかしくなり早口で答えた。
「高橋君、ラジオのDJよ。
プロレスラーになってプロレスの素晴らしさを伝えるラジオ番組よ。
題してハスミのオールナイトプロレス!!みたいな感じかな。」