覆面レスラー少女H
「やはり、あの女観に来てたか。」
山尾が、ボソリとつぶやいた。
山尾の飲むペースは更に早くなっていった。
「コラー!!酔って寝たふりしようたって無駄よ!!」
綾香さんが、いきなり乱入して来ると叫びなから山尾の頭をウィスキーの瓶で殴った。
ゴンと、鈍い音がすると山尾は、頭を押さえて倒れたが、その顔面に、綾香さんの蹴りが、二度三度と入った。
山尾は、腕で顔面をカバーし始めた。
「だいたい、歳なんだから、飲むと立たないでしょう!それに、今の攻撃くらい本当は、効いてないでしょう!」
綾香さんは、山尾かガードの上から更に蹴った。
山尾が、立ち上がり綾香さんを担ぎ上げると謝り始めた。
「悪かったよ!分かったから!この頃ハスミの世話で忙しくて、お前を忘れてたわけじゃなくて、ハスミや高橋を立派なプロレスラーにしたくてな。
分かるだろう。お前なら分かるよな。」
えー!そこで私や高橋君のせいにするんだと驚いた。
高橋君も驚いていたが、驚いた顔も素敵だった。