覆面レスラー少女H
真日本プロレスが、今回ドーム大会をするという事は、この興業か賭けていると思われた。
「ヒョードルとシウバは、高橋とハスミで、迎え撃てよ。
面白くなって来たなあ!!たまらんなあ。」
山尾が、興奮気味に言う。
え~!?ヒョードルとシウバってあんなのになぜ、私なの!?
私は、山尾に抗議した。
「ハスミ!!高橋とお前がこないだのバトルロイヤルで、うちのエースって決まったんだから当たり前だろう。」
山尾は、歯牙にもかけない様子だった。
「山尾さん、そりゃそうかも知れないけど、真日本や、アントンは、それじゃ納得しないだろうよ。」
ミスター金が、助け舟を出してくれた。
「金ちゃんなんだよ?そりゃ?」
「なんだよ?じゃないよ。高橋君や、ハスミちゃんでは、興業的に盛り上がらないよ。
ハスミちゃんは、女の子って事で、盛り上がるかも知れないが、二人共まだまだ、無名の地方団体のプロレスラーだぜ。
それなら、山尾さんあんたが、一番有名なんだからそこを突いてくるよ。」