覆面レスラー少女H
五対五マッチは、シュートマッチは、どうやら決定のようだった。
後は、誰が誰と対戦するかだ。
日程も五月の連休のうちの一つで東京ドームで、行われる。
いよいよ決戦まで一ヶ月を切っていた。
「どういう対戦カードになるかは、まだ分からん。だが、とにかく誰が誰と当たっても勝つ事だ。
それと、もう一つ俺達は、プロレスラーだ!!
シュートマッチでもしょっぱい試合をするなよ!!
判定を狙いに行くようなしょっぱい試合をするなよ!!
お客が今日は来て良かったと言う試合をしろ!!
プロレスラーが、シュートマッチするならお客も意識しろ!!
膠着するようなしょっぱい試合をしちゃ駄目だぞ!!
そして、勝てよ!!
今回は、たまたまシュートマッチだが、俺達の本業は格闘家じゃない。
プロレスラーだ!!」
山尾が、プロレスラーだと言う事を強調して話す。
そりゃ分かるけど、お客も意識してまで戦えるほど私には余裕もない。
前に前に出て勝ちに行くだけと心の中で思う。