覆面レスラー少女H
「ハスミ!いいぞ!締まって来た感じだ!
クウ!!
いいぞ!!
後二千回だ!!
尻の穴が締まってクウ!!だな。」
何がクウ!!だ変態かお前は!!
それに、後二千回とか無理だよ~。
もう太ももがプルプル痙攣してるもん。
「痙攣だと思うな!お前の目の錯覚だ!
なぁ高橋!」
山尾が私の心を見透かしたように言った。
高橋君がそうです!と大きな声で答えた。
高橋君は、何故か山尾のクソオヤジに対して逆らわないし、尊敬すらしているようだった。
まだ、ほとんど口を聞いた事は無かったけど、そういう雰囲気は分かる。
山尾は、近づいて来ると私の太ももを竹刀で叩いた。
「OKOK!なっ痙攣止まっただろう!
お前の太ももは、ちょっと他に無いんだから頑張れよ!
尻の穴も締めてな。
クウ!!
俺はちょっと煙草吸って来るけど、高橋きちんと監視しろよ。」
高橋君が、ハイ!とだけ返事をした。
山尾は、そう言うとこの薄暗い倉庫を出て行った。
ここは、山尾の主催する心日本プロレスが、借りている倉庫だった。