覆面レスラー少女H

山尾が、珍しくしんみりした口調で話す。



金さんは、タオルを被せて覆面を取り傷の手当てをしている。



ドクターは諦めたのか来ない。



しかし、山尾のおっさん試合前にこんな所にいていいのか?準備出来てんの?



一瞬だけ不安になる。



ゴングが、鳴る。




私は、血まみれで重たくなった覆面を外してリングの外に投げた。



観客からオー!!と言う声が聞こえる。



私の美少女振りに驚いたかと思ったが顔面血まみれ傷だらけでぐちゃぐちゃなのに驚いたようだった……



残念だ。



そう思いながらダンに低空タックルを仕掛ける。




ダンは読んでいたのか、これを簡単に切ってしまう。



しかし私は、ダンが、痛めたで有ろう足の小指に寝たまま鉄槌を落とす。


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