覆面レスラー少女H
山尾は、よろけながらコーナーに戻った。
いくら打たれ強くても効いてるき決まっている。
山尾は、コーナーの椅子に座ると今何ラウンドだ?と聞いてきた。
打たれ過ぎて一時的に記憶が混乱しているのだろう。
ミスター金が、まだ一ラウンドだと答えながら山尾の傷の手当てをする。
山尾は、スポーツドリンクをゴクゴク飲むとよし!!と言って立った。
ゴングが鳴ると山尾は、走ってブロックの顔面に肘を飛びながら浴びせようとしたが、ガードされてしまう。
二人の殴りあいが、始まった。
「しかし打たれ強いな。顔に鉄筋でも入ってんのか。」
九州力がボソリと呟いた。
私は、思わず想像してしまい笑いそうになる。
「ハスミちゃん君も同じだよ。」