覆面レスラー少女H

ブロックは、苦し紛れの胴タックルを仕掛けた。



当たりは強くなかったが、山尾は、倒れてしまう。



ガードポジションを何とか取るが右足の動きが鈍いように見えた。



ブロックは、またもや、山尾にパンチを落として行く。




今度は更に気合いが入ってるように見えた。



これで決めてやるという気迫が伝わってくるようだった。



山尾は、初めてここで顔をガードした。



今までは、三角締に行こうとしたり下からパンチを打ったりしていたが、今回は完全に守りに入っている。



「時間を計算してるだな。ここで本当にいいの貰ってしまうより次のラウンドに賭けてるだよ。」




ミスター金が、そう話すと後ろから怒声がきこえた。




「薫!!コラ!!てめえ守りに入ってんじゃねえよ!!膝が、痛けりゃ膝なんか切ってしまえ!!

てめえが、守りに入って次の作戦考えるなんか百万光年早いわ!!」

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