覆面レスラー少女H
ご飯を今では無理してでも四杯は、食べていたが山尾は、足らないと言った。
私は、元々は、四十五キロくらいで、あまり太らない体質だった為になかなか体重が増えなかった。
増えても悲しいが、増えないと山尾に怒られるしで私にとって一番の苦痛だった。
だが、山尾は、怒る事の方が多かったが、肝心な所で私のツボを突いた。
お前は、これからの努力次第では、最高のプロレスラーになれるとか、うちの団体の命運は、お前にかかっているとか言うのだ。
私は、そういう言葉に弱い為につい乗せられてしまっていた。
山尾は、お前を中心にあらゆるプロレス団体に殴り込みも掛けられるし総合格闘技の世界にも出ようと言った。
プロレス団体に殴り込みは、分かるけど、総合格闘技は、真剣勝負だから無理だと言うとお前なら行けると言い張った。
それが、プロレス界や格闘技界の為だしひいては、日本国の為世界平和の為だとまで言った。
それは、いくらなんでも大げさだと思いながらもそうなのかなとも思ってしまった。