覆面レスラー少女H

綾香さんだった……今まで控え室にいてセコンドには来なかったのがいつの間にか来ている。




山尾が、守りに入ったのに腹を立てている。



「いや、あれは作戦ですよ。悪くないと思いますよ。」




ミスター金が、山尾を庇う。



九州力も頷いて見せる。




「黙れ!!金も力も偉そうに。薫は逃げない試合をしろ!!って言ってるのにありゃダメだよ!!」




山尾が、ガードを解くと下から渾身のパンチを打った。




力を貯めて打つがブロックに三倍四倍のパンチを貰う。




山尾は、それでも下からパンチを打ち続けた。




「薫!!いいぞ!!それで負けたらてめえなんてそんなもんて思え!!」




綾香さんの言う事はムチャクチャだが確かにガードをして時間を稼ぐ方法は山尾らしくないしどこかで闘争心を無くしてしまうのかも知れないと妙に納得
た。


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