覆面レスラー少女H
山尾は、一レスラーとしてリングに上がり続けた。
しかし練習場の山尾は、厳しかった。
山尾と九州力のトレーニング指導は苛烈を極めたが皆それに付いてきた。
真日本プロレスは、その後にうちをリングに上げる事はなかった。
アントンは、あの試合は、九州力と山尾の打ち合わせが、出来てたんだと吐き捨てた。
これに、九州力が猛然と反発したが、ブロックヒョードルとダンシウバの身体から試合後禁止薬物が検出されて二人が、これを使っても相手を潰せとアントンに言われたと告白したせいでファンは、九州力の完全な味方になった。
禁止薬物は、興奮剤のような物で格闘技の世界では絶対使ってはいけない物だった。
永山は、玉田戦でアントンに玉田にシュートを仕掛けろと命令されやむなくやった事を告白してファンに謝罪した。
真日本の良識あるレスラーからは、うちとの再戦をすべきだと声が出たがうやむやになってしまった。