覆面レスラー少女H



私は、仕方なく背筋を止めて、自分のスポーツバックに入れている覆面を取り出した。




何度も被って鏡を見ただろうか、いくら被っても嫌だった。



服とかこれ、ヤダなあと思っても店員が誉めてくれたり何度も鏡を見てるうちに、まぁいいかなって思う事が、あったがこの覆面には、そういう感情が微塵も湧いて来なかった。





あばたも笑窪とか、ブスは、三日で馴れるとか馬の耳に念仏とか言うが、私は、このマスクに馴れなかったし嫌だった。




派手なピンク色に目の回りと口の回りは、白の縁取りがしてあるだけでも嫌だった。





それに、額には、赤で、Hと描かれていた。




ハスミのHだけど、私がまるでエッチみたいじゃんと思った。




そりゃ私だってもう十八歳だし来年の三月には、三月には、十九だからエッチな気分には、沢山なるよ。




それは、お年頃じゃないの?特に私だけじゃないはずよ!




全国の十八歳の女の子だって皆多少の差は、あってもエッチな気分になるでしょう!




ねえ!違うかな!?



私が、極端にエッチって訳じゃないよね?


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