覆面レスラー少女H
「あの~具体的に、どうなって行くんでしょうか?」
ボボさんが、暗い声で言った。
場の雰囲気が、一気に暗くなってしまった。
「それは、秘密だって。
とにかく、トレーニングをもっともっとやらないと行けなくなるだろうな。」
山尾は、それだけ答えた。
「ボボさんとにかく、山尾さんに任せようよ。」
玉田がなだめるように言った。
「次の試合は、俺と金の三十分一本勝負だ。
俺が勝つからな。
そして、地元敬老会の老人の主張をやってもらって、いよいよメインのシュートバトルロイヤルだ。」
「シュートバトルロイヤル!バトルロイヤルを真剣勝負でやるのか?
めちゃめちゃだが、プロレス界初だな。
面白いかもな。」
金が驚きの声を上げながらも面白がった。
真剣勝負の一対一なら分かるが、バトルロイヤルと言うのは、沢山のレスラーが、リングに上がって協力したり裏切ったりしてやるプロレスなのに、それを真剣勝負シュートでやるとは、めちゃめちゃだと思った。