覆面レスラー少女H
山尾の宣戦布告
試合の日がやって来た。
日曜日の昼間にかつて工場があった場所での野外開催だった。
雨が降らないか心配していたが、天気は晴れて気分が良かった。
野外にリングを組み立てる所から皆でやった。
けっこうな重労だったが、ウォーミングアップに丁度良かった。
ミスター金が、自分の所のデリヘル嬢をレースクィーンのような格好をさせて三人連れて来ていた。
試合の合間に上がらせて次は、何をやりますみたいな事を話させるらしい。
皆派手だったが、スタイルも良く綺麗だった。
私と歳は、変わらないのに私は、心日本プロレスと書かれ急遽貼り付けた最強と言う文字が入ったTシャツを着ていた。
急遽貼り付けた最強の文字が剥がれそうだったしお客に顔がばれないように既に覆面を着けていた。
この差は一体なんだ!と思ったが仕方なかった。
山尾は、あちこち走り回っていた。
スポンサー回りが、大変なようだった。
私達は、控室の変わりに山尾の顔見知りの近くの酒屋で待機した。