覆面レスラー少女H



中山雄一は、真日本プロレスの若きエースと呼ばれていてプロレスもやるが、総合格闘技にも積極的に出場して強さをアピールしていた。




しかし、九州力に打ち合わせ無しで喧嘩を売って大丈夫だろうかと思われた。




こういうの場合相手の真日本プロレスにある程度話しをしておくのが筋らしい。



メジャー団体同士の場合は、最初から喧嘩を売るとストーリーを作っておいて、喧嘩を売りそこから業務提携をする場合も多いようだった。



私もこの三ヶ月ほどで色々プロレスについて勉強した。




山尾のやろうとしてる事は、弱小地方団体としては異例だった。





多分プロレスマスコミを煽っての行く戦略だろうが、最大メジャー団体の真日本プロレスが、そのくらいで、動くのか疑問だった。




まぁ真日本プロレスは、動かないだろうから私にとっては、気が楽だったし、とにかく今日の試合が肝心だった。




ミスター金が私達を呼びに来た。




スポンサーの挨拶が始まり次は、山尾の挨拶だった為に、我々皆が、リングに上がらないといけなかった。


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