覆面レスラー少女H


若い男は、ポケットからパンツを出すとテーブルに置き直ぐまたポケットにしまった。




私は、かなり気分が悪くなったし何故そんな事を入ったばかりの自分に言うのかと思った。



「お姉さんなら、何となく言えたんだよね。」




若い男は、言ったが、私は、すっかり話す気が無くなっていた。




何故こんな変態の犯罪者と話さないといけないのかと悲しくなり黙ってしまった。




お店のママが、それに気付き直ぐに私は、他の席に移動させられた。




その若い男は、他の女の子には、その話しをしなかったようだった。




まるで、新しいスニーカーを買って気に入りお店でそのまま履いて帰りますと言って出たら犬の糞を踏んだような運の悪さだった。




運と糞は似てるようだが、全く別物だった。




キャバクラでは、最初の躓きから一事が万事そんな感じが続いた。




お姉さんならとかあんたなら話せそうと言われる事が多かった。




私は、牧師でもないし相手は、懺悔する気なんてないのにそういう話しを聞かさる方は、たまったもんじゃなかった。



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