覆面レスラー少女H
私は、最初は、川本ハスミの本名でデビューと言うアイデアもあったが、周りにまだ知られたくなかったしハスミの方が可愛いと言いハスミに決定した。
「青コーナー百六十八センチ五十五キロ
上からバスト九十ウェスト五十八ヒップ八十八謎の覆面レスラーハスミ~!!」
山尾を見かねたミスター金が、いつの間にかレフリーを代わっていた。
山尾は、しょんぼりしてエプロンサイドにいた。
ってか身長も体重もかなり違うし何故身体のサイズまで言うわけ~!それも全く違うし!だいたい女の子でウェスト五十八なんてリアルに会った事ないからね!あんなのよほど痩せてる女くらいなんだからね!と文句を言いそうになった。
「赤コーナー百八十七センチ百二十キロマッチョでワイルドな玉田玉男~!!」
ミスター金は、玉田とは、また違うが、選手紹介が上手かった。
「三十分一本勝負で行われます。」
ミスター金は、そう言うとボディチェックの振りをしながら私の側に来て小さな声で言った。