覆面レスラー少女H

私も顔に氷を当て鼻には、テッシュを詰めていたが、うんうんと頷いた。




乙女の顔は、腫れてまるで誰の顔か分からないくらいだった。




私の試合が終わると皆が誉めてくれたが失神した玉田とは、まだ話してなかった。




玉田が、どういう気持ちなのか心配だったが、それ以上に自分の顔が心配だった。




十八歳のこないだまで女子高生だったまあまあ可愛い私の顔が、こんなになってしまって……




まあまあ可愛いって自分で言うなと思うかも知れないけど、私は、寿司ネタで言ったらトロやウニには、なれないかも知れないけどかっぱ巻きでは、ないはずと言う自信があった。



じゃ寿司ネタで言ったら何か?と言われたら困るけど、旬の光り物とかかなと答えよう!




だって十代の輝きなんて二度と来ないんだからね!




皆、二十代になれば又いいとか三十代もいいとか四十代も五十代も六十代も七十代も八十代も九十代も百代も……皆それぞれいいって言うけど、大抵私の若い頃はこんなだったって遠い目をして言う場合の若い頃って十代かせいぜい三十代なんじゃないの!




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