覆面レスラー少女H


首になるきっかけは、これも変態だった。




キャバクラやスナックなどのトイレの汚物入れから勝手に持って帰るのが好きなんだよとその三十代くらいの男が言った為にまたもや、私は黙りこんでしまったら男が、逆ギレしてこの店のは、まだ持って帰ってないよ!と大きな声を出したのだ。




『まだ』であるつまり今のところは、って事でいつかは、やってもおかしくないのだ。




私は、うんざりして押し黙ってしまった。




この日に、もうお店を辞めてくれと言われた。




私は、途方に暮れたが、少しだけ気が楽にもなっていた。




今の山尾も確かに変わってたし変態だったが、本物の変態と言うかヤバイ変態には、うんざりだった。





世の中には、ヤバイヤバイ人がいるんだなあと思った。




まるで、自分の知らない所で妖精が蜘蛛の巣に引っかかってしまうように私は、ヤバイヤバイ蜘蛛の巣に引っかかってしまったのだ。




山尾の蜘蛛の巣がまた違う意味でヤバかったら直ぐに逃げようと思った。




私は、可愛い妖精になった気分でスクワットを続けた。



< 8 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop