覆面レスラー少女H
真剣勝負バトルロイヤル
「本日メインイベント総合格闘技型バトルロイヤルの開始です!!
選手入場!!」
白石さんが、マイクを握って選手を呼んだ。
なかなか上手いアナウンスだったが、総合格闘技型バトルロイヤルって分かりにくいなぁと思った。
山尾を先頭に、選手皆がリングに上がった。
皆リングシューズは、脱いで裸足でオープンフィンガーグローブと私以外は、ファールカップを着けていた。
山尾は、白石さんからマイクを取ると観客に向かって話し始めた。
「え~え~本日は、晴天なり。え~スーパー山尾です。
総合格闘技型バトルロイヤルとはですね~。
つまりあれですよ。
あれです。ああああれです。
秋ですね~食欲の秋性欲の秋と色々ありますがえ~。」
選手が呆れた顔で山尾を見ていた。
ミスター金が山尾の顔面をオープンフィンガーグローブを着けた拳で思い切り殴った。
もうなるようになれという感じだった。
「つまり、真剣勝負ですよ!真剣勝負でバトルロイヤルをやる!
誰が勝つとか決まってませんよ!
だけど、プロレスを馬鹿には、してないですよ!」