覆面レスラー少女H
白石がマイクを握り簡単なルール説明をした。
総合格闘技ルールとしては、故意の目突き、故意の金的攻撃、手の平を使っての首を締める行為、故意の頭突き、等は、禁止。
バトルロイヤルは、スリーカウントを取られるかギブアップ、KO、リングアウトで選手の負けとなると説明された。
選手同士の協力は、OKだった。
時間は、無制限だった。
かなり大雑把だし過激なルールだった。
選手は、それぞれ、距離を置いて立っている所に白石さんからマウスピースが配られ皆それをはめた。
緊張感がリング内を包み始めた。
私は、三十万円三十万円と念じた。
お尻の穴を締めた。
いつの間にか山尾のおっさんに洗脳されていた。
ゴングが鳴ると皆動かず相手の出方をしばらく見ていた。
最初に動いたのがミスター金だった。
ミスター金は、ボボさんの方に目で合図するとゆっくり山尾に向かって行った。
ボボさんもミスター金に付いて山尾に向かって行き始めた。