†侵愛†~そっと貴方の毒牙にかけて~
  

 フラ付く紫乃を抱き留める。


「迎えに来た。コレに着替えろ。」


 単調な説明で全く要領を得ない。青年の顔を見上げると冷たく自分を見下ろしていた。


「早くしろ。」


「はっ、はいっ!!」


 洋服を投げつけられカーテンを引かれ慌てて着替える事にした。


「(誰、誰…?)」


 混乱する頭と上手く動かない身体をなんとか動かしてワンピースに着替える。


「紫乃さま、遅れましてすみません。主が見つかりませんで…あっ、翔さま!」


  
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