†侵愛†~そっと貴方の毒牙にかけて~
  

 》 》 


「んー、いま何時よ。」


 ベッドに寝ころびながらサイドテーブルに手を伸ばす。


「明奈、そろそろ起きろ。」


「起きてる。」


「明奈、先に出るぞ。」


 ベッドの女にキスをする。


「解った。またね。」


 キスをして笑う。


「あぁ。いま、小鳥がキツネに狙われてて助けに行かないと。」


 名残惜しそうにする。


「フフ、狼のくせに。」


「煩い。」


 お互いに笑って口づけをして別れる。


「あたしも帰ろうかなぁ~」


  
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