†侵愛†~そっと貴方の毒牙にかけて~
  

 どうも、ハッキリしない。


「じゃあ、コレで。」


「先生、ありがとうございました。」


「またね。」


 リハビリの道具をカバンにしまい足早に帰って行った。
 外に向かうドアには、鍵が掛かっていて先生は鍵があり出られるのだ。
 そして…滝沢か青年に返される。
 重たくドアは、閉められた。


「…お父さん、お母さん。逢いたい…。」


 写真を抱いて涙を流す。



「先生。」


 鍵をかけると振り向いた。


「こんにちは。」


  
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