†侵愛†~そっと貴方の毒牙にかけて~
  

 身体とは、裏腹な言葉。楽しそうに青年は、嗤う。


「クスリが効いて気持ちいいだろう?」


「…お願、い……」


「早く、終われってか?」


 悪魔の微笑み。


「いいぞ。でも、キツいから覚悟しろ。」


 ゆっくりだった動きが激しくなる。
 痛みと快楽が紫乃の頭をマヒさせていく。


「“気持ちいい”、だろう?」


「んっ、…あ。」


 苦痛を感じる頭が快楽に溺れる身体とバラバラになっていく。マヒした頭で考えられない。


「紫乃…」


  
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