結婚してください。パンツ見せてください。
食堂へと足を運ぶと、思った以上に人がいた。
俺は祖母や祖父から届く食材で弁当を作っていて食堂には来たことはなかったから少し珍しくて、辺りを見渡す。
すると。
「お?東藤クンじゃん」
腹立たしいことに、蓮華に出会ってしまった。
蓮華の隣には昴がいて、俺は目を合わせることができなかった。
そのかわり、蓮華とは目を合わせ。しかも話す事もできたがな。
「お金持ち生徒会長の東藤クンが学食とか、珍しいね。なに、嫌味?庶民の気持ちでも味わってやるか、とか思ってんの?」
「まぁ、俺は自分で作るしな。お前はアレか?みんなの輪に混ざりたくてわざわざ食堂に来たのか?淋しいヤツだな」
俺達が話し(口喧嘩)をしていると、苛立った声が後ろから聞こえた。
「お前ら二人とも通行の妨害してるんですけど。幼稚園レベルの喧嘩なら土の中でやれよ、てか一生埋まってろよ。そろそろ俺もキレるぞ」
進の「キレるぞ」で俺達は危険を感じて黙る。
というか、なぜ二人がここにいるんだ。なぜ二人なんだ。そんなに仲良かったか?
聞いてみるか?
いや、それでは俺がヤキモチを焼いていると思われる。
だけど気になる!
「お前ら何で二人して食堂に来てんだよ、そんなに仲良かったか?」
進さんナイスウウウウウウウウウウウウウウウ!!
ありがとうううううううううううううううう!!
心の中でそう叫んでいると、蓮華の口から信じられない言葉が聞こえた。
「俺は昴ちゃんの手作り弁当あるからいいんだけど、昴ちゃんは学食がいいって」
昴の、手作り弁当?
チラリと昴の方を見ると、蓮華のであろう弁当箱を持っていた。
「ふ、ふふっふふふふ」
「悠吾君、怖いんですけど。ねぇ、どうしちゃったの」
進の心配も虚しく、俺の頭の中はどんどんおかしくなっていった。