結婚してください。パンツ見せてください。
何だか笑いが止まらない。心の奥底から何かがこみ上げてくる。
「ふふふふふふふふふ、ははははははふふふへへへへへ」
「ねぇ、加藤くん。この人どうしちゃったの。怖いんだけど」
「言うな蓮華くん。悠吾は今、自分自身と戦っているんだよ」
俺だって、俺なりの答えとして距離を置いたんだ。たとえそれが逃げているとしても。
それがお互いのためになると思って。
しかし、俺がちゃんとした答えを出す前に昴が取られるのは、ひどく腹立たしいんだよ。
それはきっと、昴に特別な感情を抱いているから。
それでも心のどこかでまだ昴に対する気持ちを認めたくない自分がいるんだ。
だけど、このまま迷ってばかりではダメだ。
自分の気持ちに嘘をついては、昴の気持ちから逃げていては。
ダメなんだ。
「蓮華!」
「!」
「俺と、昴を賭けて勝負しろ!」
「はぁ!?」
今決めた。
もう逃げない。
もし昴が俺に向けている愛が間違っていたとしても。
それごと受け止めてやる。
「俺は昴の気持ちから逃げた。だがもう逃げない!お前とも決着をつける。俺と勝負しろ!」
「俺もアレだけど、東藤も結構恥ずかしい言葉言うよね。てかさ、なんで勝負?」
俺は、俺のわがままで昴を傷つけた。
だからしっかり謝りたい。
「けじめだ」
この手で、昴を取り戻す。
「……ふぅん、いいぜ。そこまで言うなら、受けて立ってやるよ」