結婚してください。パンツ見せてください。
『さぁ両選手、二つ目の弁当です! ちなみに、お弁当はだんだん量が増えていく仕組みです! ただの勝負では面白くありませんしね』

『あの二つ目の弁当の中身はなんだ』





『伊勢海老の料理です』



『高級な伊勢海老を、なんてものに使ってるんだ! 最初の弁当とはレベルが違いすぎるだろ! てか、よく作れたな仙崎!』




進の言う通り、レベルが違う。


最初の弁当は普通だったのに、二つ目は重箱に入っている。



でも文句は言ってられない。



俺はまた弁当の中身を口の中へ掻き込んだ。






『伊勢海老にも驚かず食べていきます! すごいけれど、ストーリーの展開としては面白くありませんね』




奈々緒、お兄ちゃんは今それどころじゃないんだよ。

もはやストーリーとかどうでもいい。




蓮華も、伊勢海老に手こずっているのか、俺への妨害がなくなった。

そのおかげで、俺もやっと蓮華に追いついてくる。












だが、ここで俺は違和感を感じた。











「……?」



タイムロスを気にして隣にいる蓮華を見ることはなかったが、視界の端(はし)で蓮華の影が動きを止めたので気になり振り返った。



すると。



















「れ、蓮華!?」


「……っう、ぐ!」



虚ろ(うつろ)な目をしている蓮華が、今にも倒れそうな顔で息を荒くしていた。


驚いた俺は、すぐに箸を止めて蓮華に駆け寄ろうとした。




「おい、大丈夫……か?」



あれ、なんだ?



































眠い。
< 41 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop