結婚してください。パンツ見せてください。
『さぁ両選手、二つ目の弁当です! ちなみに、お弁当はだんだん量が増えていく仕組みです! ただの勝負では面白くありませんしね』
『あの二つ目の弁当の中身はなんだ』
『伊勢海老の料理です』
『高級な伊勢海老を、なんてものに使ってるんだ! 最初の弁当とはレベルが違いすぎるだろ! てか、よく作れたな仙崎!』
進の言う通り、レベルが違う。
最初の弁当は普通だったのに、二つ目は重箱に入っている。
でも文句は言ってられない。
俺はまた弁当の中身を口の中へ掻き込んだ。
『伊勢海老にも驚かず食べていきます! すごいけれど、ストーリーの展開としては面白くありませんね』
奈々緒、お兄ちゃんは今それどころじゃないんだよ。
もはやストーリーとかどうでもいい。
蓮華も、伊勢海老に手こずっているのか、俺への妨害がなくなった。
そのおかげで、俺もやっと蓮華に追いついてくる。
だが、ここで俺は違和感を感じた。
「……?」
タイムロスを気にして隣にいる蓮華を見ることはなかったが、視界の端(はし)で蓮華の影が動きを止めたので気になり振り返った。
すると。
「れ、蓮華!?」
「……っう、ぐ!」
虚ろ(うつろ)な目をしている蓮華が、今にも倒れそうな顔で息を荒くしていた。
驚いた俺は、すぐに箸を止めて蓮華に駆け寄ろうとした。
「おい、大丈夫……か?」
あれ、なんだ?
眠い。
『あの二つ目の弁当の中身はなんだ』
『伊勢海老の料理です』
『高級な伊勢海老を、なんてものに使ってるんだ! 最初の弁当とはレベルが違いすぎるだろ! てか、よく作れたな仙崎!』
進の言う通り、レベルが違う。
最初の弁当は普通だったのに、二つ目は重箱に入っている。
でも文句は言ってられない。
俺はまた弁当の中身を口の中へ掻き込んだ。
『伊勢海老にも驚かず食べていきます! すごいけれど、ストーリーの展開としては面白くありませんね』
奈々緒、お兄ちゃんは今それどころじゃないんだよ。
もはやストーリーとかどうでもいい。
蓮華も、伊勢海老に手こずっているのか、俺への妨害がなくなった。
そのおかげで、俺もやっと蓮華に追いついてくる。
だが、ここで俺は違和感を感じた。
「……?」
タイムロスを気にして隣にいる蓮華を見ることはなかったが、視界の端(はし)で蓮華の影が動きを止めたので気になり振り返った。
すると。
「れ、蓮華!?」
「……っう、ぐ!」
虚ろ(うつろ)な目をしている蓮華が、今にも倒れそうな顔で息を荒くしていた。
驚いた俺は、すぐに箸を止めて蓮華に駆け寄ろうとした。
「おい、大丈夫……か?」
あれ、なんだ?
眠い。