結婚してください。パンツ見せてください。
――カタン…!
「よっしゃあぁ!俺の勝ちだ!!」
声をあげたのは、蓮華だ。
しかし、それと同時に。
「これ……で、すば、るは…」
蓮華はどんどん傾き、倒れた。
寝てしまったのだろう。大きい寝息が聞こえる。
『……ね、寝てしまいました。蓮華選手、眠ってしまいました!』
『これは、勝ちになるのか?』
――カタン。
「ごちそうさまでした」
数秒遅れて、俺が合掌しながら言った。
それでも俺は、その場でじっと耐えていた。
判定が下る、その時まで。
皆、静まり返ってしまう。
『あ、有栖川さん! 判定を!』
奈々緒が有栖川にマイクを渡すと、みんなが有栖川を見た。
もちろん、蓮華を除いて。
有栖川はマイクを受け取ると、真剣な表情で大きく息を吸った。
『勝者、東藤悠吾!』
「……お?」
まじか。
軽く信じられない。
俺は小さく笑うと、そのまま倒れた。