桜の木の下で~好きになってはいけない人~
そう
美鈴は、ここ数日パーティーのため、学校を休んでいた。もちろん先生に許可をもらって。

「なぁ美鈴ちゃん、彰人さんはもう帰って来たの?」

「まだよ。早くて明日位なんじゃないかしら。」

「あら美鈴様のお兄様が、帰ってくるのね!」

「そうよ、だから良いことは起こらないわ。」

「だな」

いつも兄

彰人が帰って来るときは、何かが起こる。


それを美鈴と陽季は、警戒していた。

「何かあってからでは遅いから、木之本さんから離れたらダメだよ。わかった?」

「わかっているわ。でも木之本は、父様の専属執事みたいなものよ。ずっと一緒にいるのは、難しいと思うわ。」

「なら、せめて俺たち二人から挨拶周り以外は、離れないで。」

「そうですわ、そうすればずっと一緒にいられますし。」

「そうね…」
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