桜の木の下で~好きになってはいけない人~
「解ってます、木之本さん。」
こう言うときは、言葉を正すのが冬樹だ。
「だったら、これから何か起きてもあまり俺に頼るな。それにこの仁科財閥の新人執事と言うことはだ、お前は新人執事だけど、他より有望と見られてることだ。いいな冬樹、お前は美鈴お嬢様と年が近いからって、理由だけで選ばれたんじゃない事を、頭の片隅にでも覚えて置くんだ。」
木之本の話は、今までと比べとても長かった。
どこかに冬樹のことを思う、言葉が述べられていた。