桜の木の下で~好きになってはいけない人~




その言葉を聞いてしばらく、冬樹は少しびっくりしたが、気になり着いていくことにした。

『彰人お兄様、入っても宜しいでしょうか。』


「美鈴か、別に遠慮することはない。入っておいで」

『はい…。』

美鈴と彰人は、お嬢様と御坊っちゃま。彰人は、高校卒業と同時に自分の執事を連れて海外の大学へといった。そして、そのまま、父に言われ海外支社の社長を勤め始めた。


社長が現役大学生と言った、若すぎる社長の誕生でもあった。

故に彰人は、中々家に帰って来ることはない。
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