桜の木の下で~好きになってはいけない人~
【受け入れる】
と言っても、当然戸惑いもまだまだある。
その中で
兄が連れてきた執事だから、どこか不安もある。
「坂井は、美鈴の専属執事だ。それは変わりない。」
『はい』
「何故坂井が専属執事かは、美鈴と年齢が近いからだ。それと…」
「彰人様、それ以上はお止めください!まだ、話しておりません故…。」
冬樹は、いきなり言葉を遮った。
「わかった。美鈴、悪いが俺が話せるのはここまでだ。あとはいつか、本人が話してくれるはずだから。」
『わかったわ。お兄様への用事は、終わりましたから私は、部屋に戻りますね。お兄様は、まだこちらにいるのでしょ?』
「休みもらってきたから、あと2週間くらいはな。」