桜の木の下で~好きになってはいけない人~
『お久しぶり、陽季くん。』

「本当だよ、美鈴ちゃん。彰人さん帰ったんだよね??」

『ええ、先日帰ったわ。ところで陽季くん、あの話は考えてくれたかしら?』

「あの話って、生徒会?」

そう生徒会の話。美鈴は、従兄弟の陽季が忙しいのは理解してはいるが、この時期会議にいないのは、辛かったりする。

『貴方は私の従兄弟であり、東宮家の跡取りでもあるのよ。そろそろ真面目に生徒会の会議にでてくれないと…。』
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