桜の木の下で～好きになってはいけない人～

時が流れるのは早かった。授業も終わり、下校時間となっていた。

「美鈴様、お話がございます。」

『何かしら？』

「あの実は、近頃怪しい人が目撃されてまして。美鈴様も、狙われるんじゃと思いまして。」

『聖羅さん、心配ありがとう。私は、大丈夫よ。門に車待たせてるので、帰るわね。』


怪しい人と聞き、多少なりとも気をつけなきゃと考えていた。これから帰り迎えに来てもらえないとき、どうしようか悩んでいた。