桜の木の下で~好きになってはいけない人~
7.消息不明
怪しい人物が歩き回ってると噂がたち一週間、美鈴の行動範囲には、極力、執事の冬樹がいることになっていた。

ただそれは、学校意外だけであった。

執事である冬樹の困りごととしては、学校で生徒会会長を勤めている美鈴の帰宅時間が、一定ではないことだ。

一定でない分、何時ごろ行くべきかが解らない。

そのため、学校へ行っても気づけば美鈴が帰宅していたりと
なかなかうまくいかないことが多かった。

それにお互いにまだ慣れてきてはいても、まだ完璧に慣れました。とまではいかない。そうであっても、休日に美鈴が行きそうなところは、だいたい把握し始めた冬樹。
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