桜の木の下で~好きになってはいけない人~
スマホをポケットから取り出しながら、電話をかける。

プルルルー…

プルルルー…

プルルルー…

もう3コールなっただろう。


プルルルー…

プルルルー…

プルルルー…

いつもなら、これくらいコールが鳴ったら出るのだがその気配が感じ取れない。


【ただいま電話にでることができません。】

ピッ

困った、これは待つべきなのか帰るべきなのか。それに最近は、この周りで誘拐事件もおきている。

「悠兄…どうしたらいいんだよー。」

「やべーよ。」

冬樹が心配するには、かなり夜が遅いって事だからであった。

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